2014/03/21

紙ものアンティーク リトグラフ カリグラフィー

とても美しいリトグラフ(石版画)の紙ものアンティークのご紹介です。
去年に仕入れておきながら、ついつい食器が優先となってしまい長いこと棚に放置されていました19世紀のリトグラフ。
本や綴じ込みの切り抜きがほとんどです。

 薄紙のカバーがついたリトグラフ。

 お祈りをしている女性とそれを見守るかのような天使。
後ろにはベッドが見えますが、病に伏した女性が旅立つ瞬間なのでしょうか。
それとも病気の回復を待ちながらお祈りをしている姿なんでしょうか。

 いろんなストーリーを考えてしまいます。
とにかく神聖なるオーラがあるリトグラフです。

 こちらは家具シリーズ。
左側に折り目が見られ、綴じ込みにされて保管されていたんでしょうか。
色も黒ではなく茶色なんですよ。

 家具シリーズのソファ。
シルクのダマスク織のソファ。
シルクの光沢部分がきちんと表現されています。

 ルイ15世スタイルのタンス。
豪華な曲線の多い装飾と猫脚が特徴的です。
この猫脚、エスカルゴ(カタツムリ)脚の時もあるんです。
機会がありましたらその時にエスカルゴ脚の家具も(と言っても写真でだと思いますが)ご紹介しますね。

 豪華なカーテン。
模様などを見ていると、あっという間に1時間とか過ぎていたり。
まあそれは大袈裟ですが、見入ってしまう美しい装飾です。

 壁紙も。

 こんな真っ赤なべロアの資料、または壁紙見本なんかもあったんですね。
既に。
さすが芸術の国、フランス。
デコレーターにとっては楽しい国です。

 食器なんかもですね。

 と~っても装飾が凝ったもので。

もちろんフランス人全員が使っていた訳ではなく、王族や貴族の家でしか使われていません。
当時の食器といえば銀製品やピューター製のものです。
普通の家庭のフランス人たちはどんな食器を使っていたのでしょうね。
木製?良くてピューター製でしょうか。

フランスの陶器の歴史は遅れていて、17世紀にやっと入ってくることになります。

フランス革命後、王室が崩壊されると貧しかったフランス人たちも普通に生活ができるようになり、更にはブルジョワ階級の人も増え、19世紀後半には陶器の食器が普通の家庭でも「がんばれば」手に入るようになります。
20世紀始めになると陶器製の食器は普通の家庭で普通に使われるようになり、お嫁道具としていただいたりしたものを大切に使っていた家庭も多いようです。

 これはまだまだ高級陶器で、平民の手に入るものではありませんが、陶器製の食器がフランスで作り始められた際の代表的な窯3つ。
ルーアン、ストラスブール、ヌヴェール窯のものです。
18世紀、19世紀の初めごろまで陶器は王家の御用達品、19世紀の前半にブルジョワ階級の家庭でクレイユモントローやボルドー窯の食器が使われるようになります。

 20世紀に入り戦争もあったりして、フランス人の食生活も優雅なものから質素または簡単になり、朝ご飯はカフェオレとパンだけになります。
カフェオレとパンだけって、うっそ~、とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にフランス人の朝食はパンにジャムやはちみつなどの甘いものを付けて、コーヒーかお茶だけなんですよ。
たまごもハムも食べません!(ちょっと寂しい。。。)
しょっぱいものを朝食に食べていたのは1950年ごろまでなんだそうです。
カフェオレボウルの全盛期ですね。

柄もかわいく、気軽に使える食器が増え、陶器製食器の黄金時代は終わります。
(な~んて、勝手に終わらすなって感じですが、イデコの中では現代の食器よりやはり昔の食器のほうが品があったり、楽しかったり、柄が可愛かったり、とひいき目に見ております)

 あまり20世紀の話になってしまっても、お話がずれてしまうので、また戻りますが。笑

 リトグラフ、カラーの壁紙の見本などもありました。

 これはリトグラフではないんですが、何かの法的書類のような雰囲気ですよ。

 端は傷み、紙なので仕方ありませんね。
だって、これ17世紀の紙なんですよ!
しかも手すきで、透かし模様が一部入った公的文書なんでしょうね。
公的文書とか言っておきながら、それってなに?と説明できない私ですが。笑

 綴じられている部分もいとおしい。

ちょっと、透かしが分かりますか??

こういう紙は空気にさらすと傷みやすいとは思いますが、ライトのカサ代わりに使っているレストランを見たことがあります。
透かし部分と美しいカリグラフィーの文字が透けてきれいなんですよ。